
イラン産手織りギャッベの特徴と基礎知識
ギャッベとは、イラン南部の遊牧民、主にカシュガイ族によって織られてきた、分厚く丈夫な手織り絨毯です。このページでは、伝統的なギャッベの特徴や魅力、本物の見分け方、選び方、お手入れ方法などをご紹介します。
ギャッベとは、イラン南西部のファルス地方で生活を営む遊牧民、主にカシュガイ族によって昔から織り続けられている絨毯です。 女性たちがたしなみとして身に着ける技術で織り、生活の中で使うという素朴な絨毯で、堅い地面に敷くために非常に丈夫で分厚く、移動の間に仕上げるために太い糸でざっくりと織られています。 素材は主にウール、色は草木染で染められる、100%自然素材で出来た絨毯です。ギャッベの歴史について
ギャッベの特別性はなんといっても、アート性の高いモチーフと草木染めの美しい色彩です。 ギャッベには下絵がなく、織り手が心に思うがまま即興で織りあげてゆきます。題材は遊牧生活の舞台である大自然や毎日の生活であり、ときに願望が表されることもあります。 織り手の人となりや世界観を垣間見せるギャッベは絵画的な性質を持ち、同じギャッベは世界に二つとありません。 ギャッベの魅力について
平均2cmほどあるギャッベの厚みには優れたクッション性があり、やわらかな座り心地は床で暮らす日本の生活スタイルにとても適しています。
丈夫で汚れもつきにくいため気兼ねなく日常に取り入れられ、ずっと使い続けることができます。 また、色模様は一枚ずつ異なり、世界に一枚のギャッベでインテリアを彩る楽しさは格別です。 ギャッベをサイズ別に探す
ギャッベの毛足には、遊牧生活を共にする羊たちの羊毛が使われます。 ザグロス山脈の気候に育まれた羊毛は、しなやかで弾力があり、分厚く丈夫なギャッベを支える大切な素材です。 初夏に刈り取られた毛は糸へと紡がれ、生活の道具としてのギャッベに生まれ変わります。
ギャッベの色は、羊毛そのものの自然な毛色と、季節の植物から生まれる草木染めによって彩られます。 無染色の白やベージュ、茶色には羊毛の色むらが美しく浮かび、ざくろやサフラン、藍や茜で染めた糸は深く鮮やかな彩りを見せます。 自然の色を自在に組み合わせることで、カシュガイ族のギャッベには一枚ごとに異なる豊かな表情が生まれます。
ギャッベには下絵がなく、織り手はその時々に心に浮かぶものを自由に織り込んでいきます。 テントや動物、木や花のようなモチーフには、心に残った出来事や家族への思い、秘めた願いが表れることがあります。 織り手の人柄や日々の生活が暗示されるギャッベは、まるで「織りあげられた日記」のような魅力を持っています。
ギャッベはざっくりとした織り目に見えますが、内部には横糸がしっかりと通され、厚く堅牢な土台を作っています。 そこに太く長い毛足がたっぷりと結ばれることで、腰のある弾力とへたりにくい丈夫さが生まれます。 毎日の暮らしで踏まれるほどに織り目は締まり、しなやかな手紡ぎ糸は艶と心地よさを増していきます。
ギャッベの人気とともに、見た目を似せた「ギャッベ風」の絨毯も増えています。 それらも手織り絨毯として十分に楽しめますが、長く日常使いするなら、手紡ぎの羊毛と昔ながらの堅牢な織りで作られた本物のギャッベを選びたいところです。
販売業者によってさまざまな呼び名がつけられることがありますが、本来のギャッベには明確な種類やランクがあるわけではなく、織り目の調子や糸質、織り手による個性の違いがあるのみです。 近年は目の細かなファイン・ギャッベも織られるようになりましたが、織り目の密度で耐久性が決まるわけではありません。選ぶときは名前に惑わされず、重みや腰のある弾力、毛足の質感を確かめながら、心に残る一枚を選ぶことが大切です。
ギャッベは、毎日の暮らしの中で気兼ねなく使うことで心地よく育っていく絨毯です。 使い始めは少し硬く感じられたり遊び毛が出たりしますが、使うほどに毛並みはなじみ、艶とやわらかさが増していきます。 リビングや玄関、お昼寝マット、座布団代わりにも使いやすく、湿気をためにくいウールは夏もさらりと快適です。
ギャッベの普段のお手入れは掃除機で十分です。ウールの毛足は汚れが付きにくく、気になる汚れはしっかり絞った雑巾で毛足に沿って拭き取れます。 拭いたあとは、風通しよく乾かしてください。
クラフトワークでお買い上げいただいたギャッベは、万一の破損が起きた場合にも補修を承ります。 ボンボンの付け外しや端の補強、クリーニングなど、気になることがあればお気軽にご相談ください。
イランです。ギャッベはイラン南部で生活する遊牧民、主にカシュガイ族によって織られている絨毯です。
はい。ギャッベはペルシャ絨毯の仲間です。自由な色模様、長く分厚い毛足などユニークな特徴をもつため、ギャッベという固有名詞で区別して呼ばれています。
はい、ギャッベは夏でも気持ちよく使えます。ウールは湿気をためにくいので、夏でもさらりとした肌ざわりです。
はい、水洗いできます。 ただし特に必要はありません。大きなサイズなどは重くなり扱いが大変ですので、心配な場合はご相談ください。
私たちはなぜ、ギャッベに惹かれるのか。
遊牧民の暮らしの中で育まれてきたギャッベの歩み。
羊毛から生まれる、ギャッベの豊かな風合い。
羊毛色と草木染めが織りなす、自然の彩り。
下絵のない模様に込められた、織り手の思い。
分厚く丈夫なギャッベを支える、織りのしくみ。
カシュガイ族の暮らしとギャッベの現地買付の様子
長く使うために知っておきたい、本物のギャッベの見分け方。
ランク名や呼び名に迷わず、心に残る一枚を選ぶために。
織り目が細かく、繊細な表情を持つギャッベ。
価格の違いはどこから生まれるのか。
サイズ、色、厚み、使う場所から考える選び方。
毎日の暮らしの中で、踏んで育てる使い方。
掃除機、水拭き、水洗いなど、日常のお手入れについて。
ボンボンの付け外し、補修、クリーニングのご相談。
購入前後の不安をQ&Aで解消。随時更新。