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ギャッベとは

ギャッベの詩情

手織ラグの店クラフトワーク

ギャッベの織り手の一人、正装したカシュガイ族の少女

詩情あふれるギャッベの物語

素朴で力強い遊牧民の絨毯

ギャッベとは、イラン南西部のファルス地方で生活を営む遊牧民によって昔から織り続けられている絨毯です。女性たちがたしなみとして身につける技術で織り、その生活の中で使うという素朴な絨毯で、堅い地面に敷くために非常に丈夫で分厚く、移動の間に手早く織るために太い糸でざっくりと織られています。素材はウール、ヤギの毛、ラクダの毛などで、色は草木染という100%自然素材で出来た絨毯です。

アートとしての魅力

ギャッベを特別なものとしているのは、何といってもそのアート性の高いモチーフと深く美しい色彩です。ギャッベには下絵も何もなく、織り手が心に思うがまま即興で織りあげていきます。その題材は遊牧生活の舞台である美しい自然、織り手の毎日の生活や身近に起こった出来事などであり、ときにはその願望をギャッベに託して表現することもあります。織り手の人となりや世界観を垣間見せるギャッベはまさに絵画の性格を持つものであり、同じギャッベは世界にふたつとありません。

人と自然が織りなすギャッベ

映画「ギャベ」の監督、モフセン・マフマルバフ氏は言っています。「ギャッベを見ていると心が安らいでくる。まるで子供の絵のようだ。・・・羊飼いが刈り取るごく普通の羊毛、少女が砂漠から摘んでくるどこにでもある草花の色、そして織り手のインスピレーション、それがギャッベだ。イランの民族がその土地にあるものを使って作り、自然の中にあるものを自然の中で使うにすぎない。ギャッベは真に、遊牧民の絨毯である。一言でいうならば、私はギャッベを愛している。

受け継がれる伝統への想い

ギャッベはデザインも特徴も、典型的なペルシャ絨毯とはあらゆる面で異なります。その特有の魅力に光があてられ、今や世界中で引く手あまたとなった一方で、昔ながらの遊牧生活を続ける遊牧民も、昔ながらの方法で織られる生粋のギャッベも年々減っています。ギャッベ絨毯の伝統が民族の財産としてこれからも受け継がれてゆくことを、私たちは心から願い、微力ながらも共にあゆんでゆきたいと思います。


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ギャッベの選び方と使い方


   

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