クラフトワークのギャッベには、普通のギャッベと「ファイン・ギャッベ」の2種があります。ファイン・ギャッベは現地の言葉でリーズバフ(細かい織りの意)、日本ではカシュクリなどの名前で呼ばれるものです。
ファイン・ギャッベには細く上質なウールが使用され、織りの密度は通常のギャッベの4〜5倍と細かく、工房織りのペルシャ絨毯に近いものです。通常のギャッベでは1つの織り目に2本の糸を織り込むのに対し、ファイン・ギャッベでは1本の糸を縛るためより細かな仕上がりとなり、手間もかかるために仕入れ価格も3倍程度となっています。
毛足の手触りはするりとなめらかで、モチーフがきれいに浮かぶため細かな模様が好んで織り込まれます。モチーフの輪郭を美しく出すために多くは薄めに刈り込まれますが、毛足が密なため歩くとやわらかな弾力があり、軽やかな見た目からは思いがけないほど重みがあるため床によく収まります。薄いものはもとより厚手のタイプも遊び毛は少なく、使い始めからほとんど気になりません。
ギャッベの豊かな色彩と自由なモチーフ、繊細なペルシャ絨毯の上質な使い心地という、両方の特徴を楽しむことのできる絨毯です。
(ギャッベの種類について詳しくは→ギャッベの種類とランク)