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リビングに敷いた白い花模様のナイン産ペルシャ絨毯。

ナイン産ペルシャ絨毯について

手織ラグの店クラフトワーク

澄んだ色彩と洗練されたデザインが魅力

砂漠の町ナインは、ペルシャ絨毯の代表的な産地の一つとして知られています。ナイン産ペルシャ絨毯は澄んだ色彩とエレガントな文様、職人技による確かな品質を誇り、文様のアクセントに差されるシルクが露のように煌めきます。

ナインの町

イラン中央部の広大な砂漠の端に位置するナインの町は、イスファハーンとヤズドを東西に結ぶ道のオアシス都市です。3千年以上の歴史を持つナインの町には、サファビー朝時代のものを中心に数々のすばらしい建築物が残り、町の中心となるモスクは1,400年前に建てられたものだといいます。職人の町として長い伝統を誇り、ラクダの毛を原料に手作業で織りあげる高級な男性用マントの産地として名声を得ていました。

青いナイン産ペルシャ絨毯に織り込まれた、シャーアッバース模様

ナインの絨毯産業

機械織りの布が普及し、政府の施策によりマントの需要が大幅に減った1920年ごろ、ナインの町は絨毯産業に力を入れるようになりました。手織りマントの繊細な織りに長けていた職人たちは瞬く間に絨毯織りに熟練し、高品質で美しいペルシャ絨毯の産地として世界的名声を誇るようになりました。

シルクが織り込まれた花びらの輪郭

ナイン産ペルシャ絨毯の特徴と魅力

ナイン産絨毯の大きな特徴のひとつは、砂漠の都市ならではの澄んだ明るい色合いです。嫌味のないやさしく落ち着いた色彩がナイン絨毯の垢抜けた美しさとして広く愛でられるようになりました。モチーフはイスファハーンの影響を色濃く受け、伝統的なメダリオンやシャーアッバース文様(花の断面図をモチーフ化したもの)が多く見られます。素材には平均的なペルシャ絨毯よりも良質で柔らかなウールが用いられ、シルク絨毯よりもウール絨毯、とりわけウールにシルクを織り交ぜたものが好まれています。

白いシルクが明るく映える、赤いナイン産ペルシャ絨毯。

ナイン産特有の品質ランクについて

ナイン産の絨毯は、縦糸の太さによって品質がランク分けされています。6本の細い糸を寄り合わせた縦糸を使ったものを「6LA(=シシュラ)」、9本を寄り合わせたものを「9LA(=ノーラ)」と縦糸の寄り合わせの数で呼び、数字が少ないほど糸が細くなるため、織り目は細かく高品質の目安となります。
非常に緻密になる4LA(チャハルラ)、太い糸の12LA(ダヴァズダラ)も存在しますが、一般的に目にするナイン産絨毯のほとんどは9LAまたは6LAです。なお、同じランクでも糸の太さや目運びの密度には幅があり、9LAといっても目が大きく全体に分厚い仕上がりになるものから、薄手で繊細な6LAに準ずるものまでさまざまです。


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ペルシャ絨毯の産地について