ペルシャ絨毯　タブリーズ産　オールド／ヴィンテージ

品番　cp20577
品名　ペルシャ絨毯（オールド）
サイズ　約220×158ｃｍ厚さ約7mm
素材　ウール＆シルク、縦糸シルク
織り　手織り
密度　50Raj（49万ノット/平方メートル）
原産国　イラン、タブリーズ産
送料　無料
価格　386,000円（税込）

淡く溶け合うオフホワイトとピンクに、ふわふわと羽毛のように浮かぶ花や葉が優美な青みとシルクのきらめきを散りばめています。タブリーズ絨毯の中でもとりわけ愛されているオーリヤ模様を縦糸にもシルクを使用して織り上げた、1980年代の上質なヴィンテージペルシャ絨毯です。

イラン北西部の古都タブリーズは東西交易の要に位置し、古くから絨毯の都として花開きました。長い織りの歴史を誇るタブリーズの絨毯は高い品質と強い耐久性を特徴とし、数々の優れたデザインと共に世界中で愛されています。

花を束ねた丸いメダリオンを中心に華麗なアラベスクを広げるこのデザインはオーリヤ模様と呼ばれ、タブリーズ絨毯の中でも優雅な美しさが際立っています。

メダリオンの上下に連なる錘状の飾り、サルトランジから咲き出した花々は細い蔓枝をくるくると絡ませ、くるりと巻く葉やしなやかな花房と共に永遠を表す大きな輪をつなげています。四つ端からは大輪の花や葉が生き生きと波打つように萌え出し、外縁ではやわらかな葉や可憐な花が枠模様からはみ出すように咲き茂っています。

1980年代に織られたこの絨毯では、かすかにオレンジに傾いた淡く上品なピンクと青みを含んだ静かなオフホワイトが、雲のような境界と文様のやさしい表情によってふわりと溶け合わされています。くるくると曲線を描く花や葉は淡い彩りを半ば溶け込ませ、濃淡の茶やブルーグレーの細い輪郭を浮き沈みさせることによって透けるような表情を生み出しています。

花びらや揺らめく葉先をはじめ、文様の内部や輪郭のそこここにはシルクの毛足がふんだんに差し込まれています。淡くも穏やかな発色のウールの間でシルクの毛並みは質の異なる澄んだ明るさを散りばめ、光の悪戯で陰影の中にいちめんに艶めきを浮かび上がらせる表情は時に息をのむほどです。

精密に織り詰められた毛足は濃く充実した毛並みをたたえ、すっきりと薄い織り地は指で押すとやんわりとしたボリュームを感じさせ、しなやかな質感と密集した糸の重みをはらんでいます。毛並みはよく馴染んで心地のいいなめらかな肌ざわりをたたえ、ほっこりと張りのあるウールの間になよやかなシルクの毛足が沈むため撫でると浮彫のような立体感があります。上下の毛足とフサの間の平織り部分には装飾的な毛足が織り込まれ、中央にペルシャ語で「オーリヤ模様」と記されています。