ペルシャ絨毯 ゴルトゥーグ産 オールド
品番 cp20519
品名 ペルシャ絨毯（オールド）
サイズ 約119×79ｃｍ 厚さ約1ｃｍ
※サイズはフサを含みません
素材 ウール、縦糸コットン
織り 手織り
原産国 イラン、ゴルトゥーグ
送料 無料
価格 SOLD
青みを帯びた墨色の水に溶かしたような揺らめきに、あでやかな赤みを差す文様の朱とえんじ。整った印象の色模様を眺めていると、やわらかな輪郭で描かれた花や動物が現れてきます。
ハマダン地方で手に入る最も優れたペルシャ絨毯のひとつといわれるゴルトゥーグ族の絨毯は、緊密な織りによる強く丈夫な質感もさることながら、深い色合いを基調とする特徴的なデザインが強い魅力を放ちます。優美で独特なゴルトゥーグ絨毯は20世紀初頭頃から収集家たちの高い評価を得てその名を広め、世界中から探し求められるようになりました。
緊密な織りによる強くしなやかな質感をたたえるこの絨毯は、1960年代に織られたものです。濃く詰められた毛並みはほっこりとよく馴染みあい、撫でると繊細でなめらかな手触りの中に文様の輪郭部分がほんのりと立体的に浮かび上がっているのを感じます。
小ぶりのメダリオンの内外にはヘラティと呼ばれる花格子の文様が織り込まれ、方形やひし形を組み合わせた花々や蔓枝の直線が幾何学的な印象を与えています。一方で太く存在感のある枠模様には丸みを帯びた装飾枠の中に花や動物が息づき、やわらかなタッチで具象的に描かれた鳥や鹿の姿は物語の場面を眺めるようです。
長い時の流れに深い群青色ははらりと褪めて青みを落とし、ほの渋いブルーグレーが霧のような濃淡をくゆらせています。えんじもピンクも静かに和らいだ中に朱色が鮮やかな彩りを散りばめるかと思えば、光の加減でほの黒く沈む墨色に照らされて花やつぼみの淡い色味が艶やかに浮かび上がってきます。
織り地は全体にしっかりと腰があり、重みで床によく落ち着きます。傷みも汚れもない良い状態で保たれ、仕入れ後には2度の洗浄作業を経て左右の辺の裏面には人工革の帯を取り付け、織りあがりの絨毯同様に磨き上げを施しました。
玄関マットにはもちろん、デスクチェアやピアノの椅子の足元に敷き込んでも。暖かな濃さを見せると思えばさらりと澄んだ明るさを広げる、刻々と変化する表情が美しいゴルトゥーグのオールドペルシャ絨毯です。