品番 cp19797
品名 ペルシャ絨毯(オールド)
サイズ 約220×155cm 厚み約7mm
密度 42万ノット/平方メートル
素材 ウール・シルク、縦糸コットン
原産国 イラン、タブリーズ
送料 無料
価格 SOLD
いにしえの重みを含んだほの白い朱に、ひそやかに息づくような濁りと艶めき。荘厳な空間に敬意を払う文様の抑えた色味は舞う羽を沈めるような静かな様式と共に、静止し、発酵した時間のたおやかな姿を映します。
イラン北西部の古都、タブリーズの工房で1980年代に織られたペルシャ絨毯です。東西交易の要に位置し、数々の遺跡で知られるタブリーズの町は絨毯の都としても古くから花開き、長い織りの歴史を誇っています。優れた品質と強い耐久性を特徴とするタブリーズの絨毯はそのデザインも魅力に溢れ、上質で美しい絨毯は世界中で愛されています。
薄いオレンジにピンクの艶めきを溶かした色みを真下に眺めてゆっくり視線を移してゆくと、ときにマットな淡さを広げ、ときに暗い影をくゆらせながら毛並みの流れはゆらりと赤みを増して、鮮やかな夕映えの幻影を燃やします。
メダリオンと枠模様、輪郭を縁どるこれも艶消しの藍とのコントラストは明るさを抑えた茶ベージュや水色の淡い諧調に上品に和らげられ、散らばる黄やえんじが瑞々しさを入り混ぜます。
文様を縁どる輪郭はゆっくりと描かれたように細部まで丁寧な丸みをはらみ、震えるような花びらも写実的に象られた葉も、入り組んだメダリオンの内部と同じほど静かな明晰さをたたえています。
明るさを抑えた霧めくような色彩は、光の加減でかすかにも、ガラスのような澄んだ煌めきを放つことに気が付きます。文様の輪郭や枝の内部、花びらの先やときには小さな花全体に白いシルクの糸が一面に散りばめられているのですが、しっとりと馴染みあったウールの毛足の間にやわらかなシルクは半ば沈み、隠された宝石のように稀な輝きを垣間見せます。
1平方センチあたり42目を少し超える密度で織り詰められた毛足は腰のある充実した毛並みを立ち上げています。よく育てられ、なめらかな一体感を得た表面はするりと繊細な手触りの間に、ちらりと覗くシルクの埋もれた線をそこここに感じます。ぴんと立ち上がった毛並みはそっと触れると張り詰めたような手ごたえを与え、薄手ながらも足を乗せるとほんのりとしたやわらかみが伝わります。
リビングのセンターやダイニングセットの足元などに。やわらかな淡さも濁りを含んだ奥行きも遺跡のように美しい、タブリーズのオールドペルシャ絨毯です。
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