まろやかなオフホワイトにぽっちりと浮かぶ16匹のヒツジたち。日に照らされるとふんわりと白く輝くような地色には微かなグレーや淡い茶の繊維がうっすらと混ざり合い、光の加減によっては淡く散らされた斑点となって現れます。それぞれの配色に黄色を含んだヒツジをきれいに描き出す地色は、上の端だけ木陰に入ったようにすいと明度を落とした糸色に切り替わり、均一でなめらかな色彩にさりげないアクセントを加えています。
細めの毛足はふかりと先がほどけ、上を向いてたっぷりと密に詰められています。表面を指で押すと立ちあがった繊維を押し沈める気持ちのいい弾力が感じられ、撫でるとふこりと繊細な毛先の感触の中に、密集した毛足の厚い体積を感じます。