光の束から高く澄んだ空、くっきりとした海の色彩を選んで織りあげたような清冽な青。
凝縮して藍を見せるかと思えば淡く白い染めむらを抱き込む染め糸はそれぞれにふわりと集まってグラデーションを描き、細やかに混ざり合う濃淡が繊細な流れを重ねています。
光の加減によってはっきりとした青みが濃く静かに沈み、凪いだような藍を広げるかと思えば、別の時にはすべての白さが軽やかに浮かび上がって青を照らし、朝を迎えた空のような爽やかな明るさが顔を出します。
比較的細めの毛足はそれぞれのまとまりをよく残し、上に向かってぴんと立ち上がっています。刈り込みはなめらかで、平らに揃った毛並みを手のひらで撫でると密に詰まった腰のある毛足がほっこりと安定した手ごたえを返します。