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<コラム>ベジタリアンになっちゃったユーチャン


ユー・チャンはドイツに住む10年来の友人の台湾人です。本当は「ユー・チャン」とはかけ離れた発音をする名前らしいのですが、日本人にはもれなく「ユーちゃん」と呼ばれるので、もうあきらめているそうです。 女の子なのですが物理学を専攻し、見た目も中身も男の子チックなユー・チャンは、インスタントラーメンをこの世で一番おいしい!と考える(?)今時の味覚の持ち主で、要は料理の必要のないジャンクフードや出来合いの食べ物が大好きなタイプなのですが、ドイツに来て3年目くらいから、急速にベジタリアンへの変化をとげていきました。

直接のきっかけはいくつかあって、「大好きなドナーケバブ(トルコ風焼肉サンドイッチ)を買って食べようとしたら、ちぢれた黒い毛がちょろんと一緒にはさまっていた」のがショックで以来ケバブが食べられなくなり、さらに「レストランでよくわからないメニューを注文して食べたら、ウサギの肉だった」のがとどめになって、以来必要に迫られない限り、一切肉を口にしなくなったそうです。


多分ほかの欧米諸国もそうなのでしょうが、ドイツではベジタリアンはかなり市民権を得ていて、大学の学食にもベジタリアン用メニューがあるほどです。私の周囲にも魚も口にしないイギリス人の女の子がいて、日本の巻き寿司に感動してくれたりしました。(ついでにだし巻きも味見してしまい、あとで魚のだしを使っていることを知った周囲が必死に証拠隠滅してくれましたが・・・。)
理由は「動物愛護精神」や、ユー・チャンのように「肉が何やら不潔な気がする」など人それぞれのようなのですが、このベジタリアンの異様な多さは一体何なんだろう・・・とだいぶ考えさせられました。

思うに、これは肉の消費量が日本と比べて格段に多い食生活だからこそ、起こる現象ではないのでしょうか。「動物愛護精神」だって、自然に生じた肉への嫌悪感に自分なりの理由を探して行きついた左脳的理由であって、きっかけは、肉また肉の食生活を通じて次第に体もココロも肉への反発を覚えるようになった・・・ということではないでしょうか。少なくとも台湾人のユー・チャンに関しては、そうだったはずです。何事も、度を過ぎると逆に嫌気がさしてくるものですから。


「日本にはあんまりベジタリアンはいないの?」というベジタリアン擁護者にひとひらの優越感を感じるとき、「日本人はねえ、ドイツ人に比べるとさいしょっからベジタリアンみたいなもんだから、あえてわざわざベジタリアンになろうって人も少ないんだよ。」・・・と応酬してみたかったのですが、あとから考えついたことなので、それはかないませんでした。もっとも、最近の日本の食生活は、ベジタリアン予備軍をちゃくちゃくと養成しているかも知れませんが・・・。無類の焼肉好きの私の主人が「ぼくも最近、だんだんベジタリアンになっちゃうような気がするんだ・・・。」とのたまうときには、無駄な話に耳を貸さないようにしていますけどね!


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