写真でしわのように見える縞模様は草木染による色むらで、全体にちらちらと見える白いコットンの縦糸と共に古めいた情緒を出しています。色合いの非常に美しいオールドキリムですが、織り目がごく普通の出来栄えの為、新しいキリムと変わらない価格で仕入れることが出来ました。タペストリーとしても素敵ですが、丈夫な造りですので敷物としてもおすすめの一枚です。

深みのある赤に中央のドラゴンのモチーフが目をひきつける、オールドのキリムです。
テヘランに住む家族が3、40年ほど前にコラサン地方で手に入れたもので、買い受けたときはよく似たほかの2枚のキリムと一緒にリビングの壁に飾られていました。

固めでしっかりとした織地の平織りに、中央のモチーフと周囲はジジム織（少し太い別糸で刺繍のように縫いこめてあるもの）、他の模様部分はスリットのない、裏に糸をわたす方法で織られています。横糸がとんでいる所がところどころに見られ、またふちのジジム織は一部別の色で補修されています。（写真下/左上）

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