あせたピンクがとても柔らかい、オールドのキリムです。年代などは残念ながら不明ですが、イスファハーン近郊のブルジェンという町で手に入れたもので、遊牧民（バクティアリ族）の家庭で使われていたものとの事です。
表側が裏より少し色あせており、薄いピンクの色にじみがところどころ見られます。写真では分かりづらいのですが洗っても取れない灰色の汚れた部分があり、また端に横糸3本ほどが擦り切れて出来たらしい小さな穴が2箇所ほどあります（写真下）。
織りは非常に丁寧な均等な織りで、模様の間のスリット（隙間）が全てつないである、しっかりしたものです。時を経て滑らかになった、やさしい印象のキリムです。

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