* ペルシャ絨毯 * | ||||||||||||||
|
||||||||||||||
典型的な花格子の代わりに市松の枠に景色を埋めた庭園模様の絨毯です。 バクティアリ族に生まれ広く愛されるようになったこのデザインを、ムード特有の精密な技巧が細い輪郭で鮮明に描きあげています。1平方センチあたり30目を超えるペースできっちりと織り詰められた細い毛足はミニアチュールを思わせる精緻な輪郭を刻み、柳の細くとがった葉先やしなやかな鹿の足、丸くやわらかな水鳥の羽の表情を生き生きと描き出しています。幾重もの枠模様に囲まれた市松は緑の升目を中心に据え、藍にえんじ、なめらかな水色が色タイルのような彩りを散りばめながら、濃淡のベージュが全体の印象を支配しています。 えんじと空色を基調に隙間なく一面を埋める文様には花芯や鳥の羽毛、鹿の腹などそこここにちらりとシルクの糸を織り込み、ふと投げかける陽光に白く映える背景とともに軽やかな艶めきを放ちます。 充実した毛足は薄手にもほっこりとした弾力をたたえ、足を乗せるとしっとりとした柔らかみを感じます。しなやかな織り地は毛足の重みを感じさせ、左右2辺の裏面には人工皮の帯が取り付けられて床にぱたりとよく落ち着きます。 玄関マットをはじめ、座ってくつろげる飾りラグなどに。シルク絨毯を思わせる貫禄の中で花に隠れた葉っぱの形の鳥たちが可愛らしい、宝石のようななムードの庭園絨毯です。 |
細く自由な曲線が織りなす、ペイズリーに華麗な花束、たおやかなしだれ柳。縦横の格子に繊細に織り込まれた庭園模様の外側には、野生の鹿や鳥たちが白い陽光に遊んでいます。
|
|||||||||||||