ピンクにこげ茶、そしてその中間色のバリエーションが生成りの白にはっきりとしたタッチでモチーフを描く、色柄のバランスが何ともいえない美しいデザインのキリムです。
アゼルバイジャン地方のオールドキリム（年代不詳、見た目からは30年以上）で、よく使い込まれて表面の毛羽立ちも少し柔らかくなっています。織りはざっくりと素朴で、敷物としての十分な厚みはありますが全体にくにゃりとやわらかです。穴などは特にありませんが、表面は少しこすれて年代を感じさせます。
抑えた色調のためか、すみずみまで大きなモチーフが織り込まれているのに、くどみはなくナチュラルな印象です。玄関やキッチン、サニタリーのマットはもちろん、鉢植えやちょっとした置物の下にもさらりとさりげなく敷ける一枚です。

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