* ギャッベ絨毯(ファイン) *
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現地市場では単に「細かい織り(リーズバフ)」と呼ばれていますが、日本で“アマレ”“カシュクリ”等の名前が付けられている種類のものに比べて少し細かく、2本をより合わせていない1本どりの糸が使用されています。ギャッベの豊かな色彩と自由なモチーフ、ペルシャ絨毯の繊細さと上質さという、両方の特徴を併せ持った絨毯です。
染めていない羊の毛色そのままの自然な地色に半ば同化するように、いちめんに重なる淡いレモン色の斑点模様。見る角度で濃くも白くも変化する色彩は光を受けると艶めきを増し、やわらかに溶け込んだ茶や栗色が淡く寄せ返すグラデーションに、光の反射で顔を出す繊細な毛並みのすじ模様があいまって、朝日に照らされる凪いだ水面のようなじんわりとした輝きに目を奪われます。 すっきりと短く刈られた毛足の表面を撫でると斜め上を向いた細い毛先がやわらかに手のひらをくすぐり、指で押すとふしゅりと小さな音を立てて「こし」のある繊維がお辞儀します。全体に薄めで沈むような毛の厚みはありませんが、密に詰まった糸がほのかなクッションを感じさせます。モチーフと同じ緑で飾られた左右の辺は輪郭に素朴な凸凹を含み、すました顔立ちに手作業の味わいを加えています。右と左を向いた小さなヤギにギャッベの甘みを感じる、素材の美しさが引き立つギャッベ絨毯です。 |
細かなモチーフに、つやの良いなめらかな毛並み。ふかふかとした厚みが身上の通常のギャッベに比べ、見た目も質感も繊細なこの種のギャッベは、いわゆる「ファイン・ギャッベ(リーズバフ)」と呼ばれるものです。
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