原始のギャッベには色がありませんでした。織り手の家族自身が日常使いをするギャッベは、よそゆきの絨毯と違いざっくりと素朴な、そしてあたたかみにあふれた絨毯なのです。

毛皮のような微妙な色合いの色むらが美しい縞模様をつくり、光の向きによってはカスタードクリームのような黄色っぽい色に見えます。厚みはそれほどありませんが押すと指が少し沈む、やわらかいさわり心地です。
雪降る日の部屋の中、あたたかいココアの香りにほっとやさしい気持ちになる、そんなギャッベです。

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