遊牧民の生活の様子を子供の絵のようなあどけないタッチで織り込めたギャッベキリム。子供や動物などのモチーフにパイルを結んだ絨毯織りが用いられ、そこだけフカフカと毛足があるのが特徴です。

えんじを多用したぱっちりと濃い大地に、もこもこと草を食む丸く大きな羊たち。濃紺のテントから鳥や魚まで、モチーフはどれも細かな織り目に密に毛足を織り込まれ、賑やかな存在感をたたえています。
地の平織はしっかりと織り締められて、大きなスリット（色の切り替わる部分に出来る縦方向の隙間）もぴたりとくっつく堅牢な質感に仕上がっています。