家庭織りギャッベ&キリム クラフトワーク 
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* ギャッベ絨毯 (ファイン)  *

毛足は一本ずつのまとまりを残しながら、ふこりと先をほぐして細やかな毛並みをたたえています。丁寧に揃った織り目によく詰められた糸は斜め上に立ち上がり、ほっこりと重なり合ってボリュームを生んでいます。表面に指を立てるとしっとりと押し沈み、手のひらで押してみるとやんわりとした弾力を感じます。モチーフの輪郭をすっきりと切り出すために毛足は短めに刈り込まれていますが、詰んで腰のある糸の質感がどしりとした重みとほどよいクッションで足元を支えます。
左右の端はそれぞれの毛並みの色と薄茶を合わせて縞々にかがられ、四つ端にはカラフルなボンボンが飾られています。上下の端は平織部分を表側に畳んで毛足の際で縫い止め、左右2辺の裏面には人工皮の帯が取り付けられています。
リビングのセンターやダイニングの足元などに。色彩の鮮やかなバランスが美しい、軽やかなピアノ曲のようなファイン・ギャッベ絨毯です。

くっきりと重なる縞が刻む明快なリズムに、色濃くも爽やかな彩り。赤やえんじ、ピンクが生む甘く暖かな印象は濃く澄んだ青や艶やかな藍に引き締められ、黄や羊毛の白が朗らかな光を照らします。
とりどりの色を湛え、ときに細かな模様や点描を浮かべる大小の方形は、移り行く縞の流れに詰め合い、整列し、ときにゆらりと踊りながらも時計の振り子のように、律儀なリズムを守っています。
それぞれの色の領域に織り込まれたヤギや植物のモチーフは、小さな方形には一匹ずつ、広い縞には列を並べて一面に散らばっています。幹や枝、頭や尻尾の色をとりどりに変えながら同じ形を繰り返す姿は音符のように明晰で、十字の花やちらちら揺れる点描と共に軽やかな旋律を奏でているようです。

品番  cg17661
品名  ファイン・ギャッベ絨毯
サイズ  約216×154cm 厚さ約1.5cm
素材  ウール  
原産国  イラン・カシュガイ族
価格  SOLD
送料  無料



【ファイン・ギャッベ絨毯について】

細かなモチーフに、つやの良いなめらかな毛並み。ふかふかとした厚みが身上の通常のギャッベに比べ、見た目も質感も繊細なこの種のギャッベは、いわゆる「ファイン・ギャッベ(リーズバフ)」と呼ばれるものです。
ファイン・ギャッベには細めの上質なウールが使用され、織りの密度は通常のギャッベの4〜5倍以上と細かく、ペルシャ絨毯に近いものです。通常のギャッベでは1つの織り目に2本の糸を織り込むのに対し、1つの目に対し1本の糸を縛るためより細かな仕上がりとなり、手間もかかるため仕入価格も3倍程度となっています。日本では販売会社によって名前のつけられたものをよく見かけますが、現地の仕入の時点では単に「細かい織り(リーズバフ)」と呼ばれます。
毛の一本一本が目立たない均一な表面はするりとなめらかで、細かなモチーフがきれいに浮かび上がります。モチーフの輪郭を美しく出すために多くは薄めに刈り込まれますが、毛足が密なので歩くとやわらかな弾力があり、軽やかな見た目からは思いがけないほど重く、床に吸い付くように収まります。全体の質感はしなやかで、薄手のものはくにゃりと折りたためるほどです。薄いものはもとより厚手のタイプでも遊び毛は非常に少なく、使い始めからほとんど気になりません。ギャッベの豊かな色彩と自由なモチーフ、ペルシャ絨毯の繊細さと上質さという、両方の特徴を併せ持った絨毯です。


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