上品で柔らかな物腰と白の明るい色合いが美しい、イラン有数の絨毯の産地、ナインの町の工房で織られたペルシャ絨毯です。
ウールの絨毯ですが、花弁の一部や輪郭など、モチーフの随所にシルクの糸が織り込まれています。光を受けるときらりと照り映えるシルクの毛足は、青や赤地の中ではもちろん白地の絨毯でも、黄色みを含んだオフホワイトのウールの中に素材の異なる白さでくっきりと浮かびあがります。
織りの細かさの段階は「９LA」と呼ばれるもので※、1平方センチに約36の結び目があり、「９LA」の中でも細めの糸を使用して精密に織られています。厚みは床から毛足の先まで7ミリ程度で、すっきりと薄手ですが歩くとほのかなクッションが伝わります。しっかりとした「こし」がある毛足は詰んで上を向いて立ち上がり、なめらかに馴染みあった毛並みを指で押すとやんわりとした弾力に押し返されます。使い始めから遊び毛はほとんど見られず、年間を通してさっぱりとした使い心地が楽しめます。