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*  オールド部族絨毯/ファルス地方 *

オールド絨毯 ファルス地方 cb6630
これは1960年代とされる織られた年代とは合わず、また状態を見てもそれ程古いものとは考えにくいため、この年号は織り手にとって何らかの意味をもつものか、または学校へ通わない遊牧民の女性の素朴な間違いかとも想像されます。
織り目はギャッベ絨毯のようにざっくりとした構成で、全体にしっかりとした重みと質感を持っています。良く使い込まれたためにやわらかに毛足がほぐれ、表面を撫でると一本一本の毛のまとまりがころころとなめらかに手のひらをすべります。ぱたんと下方向に流れる毛足は沈むようなボリュームやクッション性はなく、歩くとほんのりとやわらかみを感じます。
それぞれの辺の長さには大きな違いはありませんが、全体の輪郭はかっちりとした長方形ではなく、手作業らしい丸みや曲線が見られます。左右の辺の裏側には仕入・洗浄作業後に人工皮の帯が取り付けられ、よりしっかりとした質感となっています。
リビングやダイニングセットの足元などに。プリミティブな顔立ちに、遠い砂漠で生まれた生い立ちに思いがはせられるような絨毯です。

ざくろや葡萄を思わせる透明感のある赤に、三つの大きなひし形のメダリオン。太陽のぎざぎざ模様に縁取られた内側には様式を守りながらそれぞれに変化を見せる大きな方形模様の一群がなかば無造作に並び、中央のひし形と共に素朴な力強さを広げています。
カシュガイ族やルリ族などが住む、イラン南部のファルス地方で50年程前に織られ、使われていたオールド絨毯です。織り上がり当初には濃く鮮やかな赤の地に、モチーフの青や水色、オレンジがくっきりと映えていた色彩は時ともに灰汁を落としたように褪せ、落ち着いたやわらかみを広げています。ふわりと水を含んだような赤は羊毛本来のこげ茶を透かすピンクともえんじともつかないグラデーションの中に往年の冴えた色味の面影をちらりと残し、気まぐれのようにただようモチーフとともに幻想的な印象を与えています。
中央より少し上、一つ目のひし形の底付近には横一列にペルシャ文字が織り込まれており、右側より「1276年 ゼイナッブの織り」とあります。ゼイナッブは女性の名前で、1276年はイラン太陽暦での年号で現在より約120年前を表します。

品番  cb6630
品名  部族絨毯(オールド)
サイズ  約204×146cm 厚さ 約1cm
(フサは含みません) 
素材  ウール 
原産国  イラン・ファルス地方
価格  SOLD
送料  無料
オールド絨毯 ファルス地方 cb6630


■販売者/(有)クラフトワーク  ホームページ店: 0565-54-9019  実店舗(名古屋市): 052-763-2656

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